修了生メッセージ

修了生メッセージ

増田 智里さん

TMGHでの学生生活は、入学前に期待していた以上のことを学び経験し成長を遂げることができた2年間でした。1年次は、座学を中心に私たちの健康に関わる様々な分野を勉強していきます。学生の出身国や専門分野も多様なため、互いに学びあい、見たことのない世界を学ぶ毎日で、視野や新たな興味が大きく広がった1年間でした。2年次は1年次に学んだことを実践に移すこと、そして研究活動に力を入れることになります。私はフィリピンへ渡航し、前半はWHO国事務所でのインターン、後半は修士論文のためのデータを収集しました。行き詰まったり、思い通りにいかなかったり、論文を書き上げるまでの道のりは決して楽ではなかったですが、先生方や大学のスタッフの方の支援を経て乗り越えることが出来ました。海外で研究を行うためのステップや困難を乗り越える経験を出来たことは、私の自信に繋がっています。
最後に、TMGHで得た最もかけがえのないものは、苦しいことも楽しいことも共有して助け合ってきた仲間達です。言葉も文化も宗教も超えて、こんなにもお互いを理解し尊重しあえる関係を築き上げるとは思っていませんでした。世界各地で活躍する彼らといつか再会し、共に働くことが出来たらと願っています。

南 建輔さん

私はMTM3期卒業生の南建輔と申します。
この1年を振り返ると、慌しくあっという間に過ぎていった印象ですが、留学生と一緒に学び、食事をし、雑談も含めていろいろと語り合うことができたのは、大きな財産となりました。
講義に関しては、秋学期に疫学、統計学の基礎を学び、研究への足がかりとなりました。またグローバルヘルス関連の講義では、自分があまり意識してこなかった新たな視点を持つことができました。春学期に熱帯医学の講義が集中していて、スケジュールは非常にタイトでしたが、一般的な講義だけでなく、海外の病院とオンラインでのケースカンファレンス、海外からの招聘講師による特別セミナーや、採取した蚊や寄生虫の虫卵を検鏡する実習などがあり、非常に有意義な時間を過ごしました。
私の研究は、非結核性抗酸菌症患者のリンパ球を刺激して放出されるサイトカインのパターンを、フローサイトメトリーを使用して調べるものでした。元々臨床医であり、研究を全くしたことがなかった私にとって、実験を行い、得られた結果を解析して、論文を書くということは、とても新鮮な経験であり、人間に備わる免疫機構を深く勉強し直す契機となりました。
このコースは熱帯医学、グローバルヘルスに関して様々な角度から学ぶことができた貴重な期間だったと思います。

Numair Tarek Abdelhamid Abdellatif Mohamedさん

graduates1I joined graduate school of Tropical Medicine and Global Health (TMGH) as a member of the MSc family – Innovative course. For two years, I have been learning the latest sciences in Global Health and medical sciences. I applied my gained knowledge to support and develop electronic health system in Egypt (my hometown country). All professors, colleagues and administrative staff supported us as students and as member of TMGH family. The learning experience in TMGH was professional, motivated, and inspiring as it enhanced my skills and abilities to think globally and in a comprehensive manner.
During my study, Professor Satoshi Kaneko (my supervisor) taught me a lot, not only science but also manners and way of thinking. Really, I am honored to learn from him a lot and to be one of the MSc graduates in TMGH. Such mixed educative family environment makes TMGH as a unique graduate school for Global Health pioneers.

井ノ口 美穂さん

graduates1過去に経験した国際人道支援活動を通しグローバルヘルスという観点は世界の災害や紛争、貧困に直面している人々の生活改善において主な懸念事項だと感じています。 本コースのプログラムでは地理的および経済的境界の限界を越えて、感染症および生活習慣病の分野における幅広いトピックを扱いながら基本的な知識やアプローチスキルを学ぶ機会を得る事が出来ました。
2年間のコースでは、熱帯医学やグローバルヘルスのさまざまな側面を学ぶための講義や実験研究を行う機会を得る事ができました。これらの経験は脆弱な集団への効果的な介入を行うために実験研究と臨床・地域社会間のより詳細で親密なやりとりが行われる必要性を強く感じると共に、その難しさも学ぶ機会となりました。また異なる国籍、専門、年齢、価値観を持つ級友や先生方との交流は違う集団に対し 必要とされる問題解決のための適切な アプローチ方法を考える機会ともなり、共に学んだ時間は大変 貴重な財産だと 感じています。
今後は国際人道支援、開発協力の分野において学び得た知識やスキル、経験を 所属組織や 介入を必要としている世界中の脆弱な人たちのために役立てていきたいと考えています。

鎭目 琢也さん

graduates1 長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科国際健康開発コース1期生(2015.10~2017.09)の鎭目琢也です。
入学前は、青年海外協力隊でソロモン諸島に理学療法士として派遣され、地域リハビリテーション振興に従事しておりました。その後、疾病予防の観点から、公衆衛生を学ぶため、長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科国際健康開発コースに進学を決めました。修了後はWHO西太平洋地域事務所で短期コンサルタントとして勤務後、社会人採用でJICAに入構することになっています。
本コースの最大の魅力は5ヵ月のインターンシップと、3ヵ月の研究を海外で実施する、長期海外研修プログラムだと思います。私自身はタイのアジア太平洋障害センターで2ヵ月とラオスWHO事務所で3ヵ月のインターンをしました。研究はラオス南部でメコン住血吸虫症に関して、ラオス保健省と合同調査を実施しました。データ分析やプロジェクト管理など、大学院での学びを現場で実践しながら、国際協力の分野で働くための基礎能力を身につけることができたと思います。
またJICAや国連機関、開発コンサルタント、NGOなど様々な機関で働かれている方々との出会いがあり、自身の将来を考えるうえで、非常に有益な経験ができます。
この2年間の修士課程のコースは、国際協力、国際保健に関して様々な視点で学ぶことができ、また同じ志を持つかけがえのない仲間に出会える、非常に実りのあるプログラムだと思います。

市野 紗登美さん

graduates1熱帯医学・グローバルヘルス研究科の1期生として過ごした2年間で得られたものは、入学する前には想像し得なかったものでした。熱帯医学やグローバルヘルスをはじめとした専門的な講義に加え、長期海外インターンシップで得られた実務経験、明らかにしたかったことを十分に追い求めることができた研究活動は、どれもかけがえのないものです。1年次に講義を通じて学んだ手法や論理は、2年次のインターンシップや研究活動では欠かせない要素でしたので、ただ、事実を学ぶだけでなく、それを現場で生かせる機会があることは、とても貴重に思います。
更に、熱帯医学・グローバルヘルス研究科の大きな特徴は、先生方のあたたかなご指導にあると思います。統計学や疫学、論文の読み解き方、研究の進め方など、多くの学生が初めて経験し、困難を覚える場面が多い中で、学生の納得がいくまで何度も指導を重ねてくださった先生方のおかげで、ただ「修士号」を取得するだけではない多くの物が得られたと感じています。学生ひとりひとりにきちんと向き合い、学生の意見を尊重しながらも、正しい道を示してくださる、そんな指導が受けられるのは、他の大学院には見られないと言っても過言ではないのではないでしょうか。
また、苦しさや不安を感じた時に、支え合える仲間が世界中にいることも、この2年間で得られた大きな宝物です。この2年間で得られたものを十分に生かし、これからもグローバルヘルスの発展に貢献できる人物でありたいと思います。

望月 恒太さん

私は顧みられない熱帯病の一つであるシャーガス病に興味を持ち,ボリビアとニカラグアへ行く機会をいただきました。ボリビアでは病院見学,カルテ情報の収集,血液サンプルのDNA 抽出を行いました。ニカラグアでは,シャーガス病を媒介するサシガメの家屋調査に同行させていただきました。良くも悪くも現地の実情がよくわかり勉強になりました。帰国後はMTM,MPh,MSc 同期とお互いの活動報告なども楽しめます。講義に関してはロンドン大学衛生・熱帯医学校との連携や著名な学内外の先生方が内容の濃い話をしてくださるので間違いなくハイレベルです。今後自分は長崎大学で博士課程に進学予定ですが,他の同期は臨床復帰や国際機関なども考えているようで選択肢は多岐に渡ります。MTM楽しいですよ。

Gavicho Lindo Celestinoさん

graduates1MY name’s Gavicho Lindo Celestino, from Mozambique.After graduated at Faculty of Medicine, I worked as clinician at districtal hospital and simultaneously as administrative manager of the hospital and as clinical director, coordinating clinical activities all over the district with 15 health centers. I entered in Nagasaki University supported by ABE Initiative (African Business and Education for youth Initiative).
As MTM (Master of Tropical Medicine) I experienced four main pillars:
1. View of global medicine
2. As clinician how to conduct clinical cases focused in tropical or infectious disease.
3. Introduction of research, it was first experience and it motivate me to continue doing research as clinician.
4. Laboratory work for diagnosis.
I hope that from this very important experience and learning I achieved I’ll continue to combine clinical and research to meet the needs of health in the community.

Really the Nagasaki University – TMGH, is a Center of Human Building for Tomorrow.

(MINISTRY OF HEALTH, Provincial Directorate of Health in Zambézia- Mozambique)

Charisse Ann Ramos Suliguinさん

graduates1What attracted me to TMGH then, after scouring the internet for graduate schools of medicine within Japan, were the MTM course’s flexible timetable, its use of English as the medium of instruction, its roster of high caliber faculty, its close collaboration with the London School of Hygiene and Tropical Medicine (LSHTM) and other prominent organizations, and my general perception of the school as a nurturing community.

My one year stay in TMGH as an MTM graduate student did not disappoint. I expected the coursework to be challenging and intensive, and it was. In retrospect, I think I enjoyed spring quarter the most, albeit having a hectic schedule. Sessions in tropical medicine, epidemiology and statistics equipped me with the right knowledge and skills to successfully carry out my master’s thesis with the guidance of my supportive research supervisors. Overall, there was a palpable intention to contribute solutions to global health issues within the school atmosphere that could easily rub off on students. Taking this course changed my perspective towards research, inspired me to aim for higher studies, and rekindled my childhood dream of making a difference.

国際健康開発研究科 国際健康開発専攻 平成24年度3月修了 渡辺 陽子さん

graduates9

フィリピンで活動するNGOに就職し、プロジェクトマネージャーとしてミンダナオ島に1年間駐在しました。先住民の子どもたちの地域開発事業を担当しましたが、初めての実践の場であったこともあり、毎日が試行錯誤でした。バイクの後ろに乗って事業地がある山間地の先住民の村に行き、生計向上グル―プで活動する村のお母さんの様子や、建設中の学校を見に行く事もあれば、教育省など関係者との話し合いを行ったり、事務所でスタッフと何時間もミーティングを行うこともありました。今回、教育、保健、生計向上といった包括的な内容の事業3年目を担当する中で、持続性や成果を前に、悩むことも多くありました。そんな時、スタッフと共にチームとして力を出し合えたこと、村のお母さん達の頑張る姿に刺激されたり、そして本研究科で学んだ「学び続ければ道は開ける」という言葉が励みとなり、乗り越えることができたと思っています。まだ実践の一歩を踏みだしたばかりですが、これからも保健と地域開発の両方を軸にして実践と学びを重ねる中で、住民が主体の保健プロジェクトであるために、より効果的なアプローチ方法を突き詰めていきたいと思います。(特定非営利活動法人アイキャン(フィリピン ミンダナオ島))

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