修了生メッセージ

Archive for ‘ 在学当時 ’

小川 一弥さん 国際健康開発研究科2年

2011_4こんにちは。今、長期インターンシッププログラムでケニア西部の街に滞在しています。アフリカでの長期滞在は青年海外協力隊に続いて2回目ですが、協力隊では体験しなかったことを経験する毎日です。例えば、住民やカウンターパートへのキャパシティデベロップメントをしながらも、プロジェクトを期限通りに遂行するために本来は彼らがやるべき仕事をある程度は自分たちが肩代わりしなければならないというジレンマ。同じエリアで活動する団体がいまだに住民に物をばらまくような援助をしているという現実。もちろん、自分たちがしたことに対する住民からの感謝の言葉も・・・。様々な事象が深く考える景気を与えてくれます。学校を卒業して実際に働き始めると、こんなふうに悠長にものを考えている余裕などないのかもしれません。学生の間にこのような経験ができるのもこのプログラムの貴重な点の一つではないでしょうか。

橋場 文香さん 国際健康開発研究科1年

2011_3学部生時代は、外国語で英米語を専攻し、3年次からアメリカへ心理学専攻で学位留学をしていました。国際協力・国際保健に興味を持ちだしたのはほんの数年前であり、世界中で貧困に苦しんでいる人々を助けたいと漠然と思い続けていました。心理学のリサーチで、途上国のメンタルヘルスに興味を持ち、調べていくうちに公衆衛生学の重要性を認識するようになりました。私は文系・新卒・途上国未経験ということで受験しようか迷いました。しかし、高度な専門知識・現場経験を持った教授方から学際的に学べ、また短期研修・長期インターンシップで実践力も身につけることが出来る研究科はここしかないと考え、受験を決意しました。この研究科は、様々なバックグラウンドを持った人に広く門戸を開いています。医療従事者だけでなく、青年海外協力隊、社会人経験を持った方などお互い刺激しあって学び合うことが出来る環境です。知識・経験を蓄えることは、決して容易ではありませんが、ここで学ぶ全ての事が、将来国際保健の現場で貴重な財産になると信じて、精一杯努力していきたいと考えています。

佐藤 優さん 国際健康開発研究科1年

2011_2国際健康開発研究科に入学を考えている方へ。
私は、学部時代に国際保健と出会い、その魅力にひかれてこの分野に進むことを決意しました。大学を卒業した後は、日本における公衆衛生の経験を積むために行政保健師として勤務しました。が、いざ取り組もうと考えた時、どのようなプロセスが必要なのかわからずとても悩んでいました。そして思案の末、辿り着いたのが長崎大学国際健康開発研究科でした。一番の決め手となったのは、この研究科が将来的に現場で活躍できる人材育成を目指しているというところです。更に、保健医療のみならず経済学や人口学等の講義が用意されており、私が行政保健師として勤めた時に感じていた『公衆衛生で重要な関連知識』について学ぶことが出来ることも、この研究科の魅力です。また、恥ずかしいことに私は語学が苦手なのですが、それを補強する講義や海外からの研究生が身近にいることは、モチベーションを高める上でよい環境となっています。他にもまだ沢山の魅力がありますが、是非、一度訪れてご自身の目で確かめてみてください。

今野 美保さん 国際健康開発研究科1年

2011_1昨年、当研究科の受験をどうしようか迷いながらこの「在学生からのメッセージ」のページを何度も読み返していたことを思い出します。私は看護師として臨床で経験を積んだ後、マダガスカルでエイズ対策隊員として青年海外協力隊のボランティア活動に参加しました。帰国後、保健医療の分野で仕事を続けていく中で、人各々の限りある人生を楽しんで生きていくことを応援していける様な事を仕事にしたいと思うようになりました。それにはこれから自分に何が出来そうか考えた結果、もう一度途上国の現場に戻ってみたいと思うようになりました。そして現場に出た時に専門的な視点で現場を評価し判断する力を身につけたいと思い、当研究科を受験することに決めました。1年前期の今は、講義や課題に追われ忙しい毎日ですが、温かく、魅力的な諸先生方と素敵な同級生たちと共に勉強できる事に心から感謝しています。いつかこの2年間で学ぶことを還元していけたらと思います。

永田 晶子さん 国際健康開発研究科2年

2010_6はじめまして。私は現在タンザニアで2年次長期インターンシップを、GTZインターンとしてドイツ二国間援助の保健プログラム内のプロジェクトサイトのひとつに所属し、たくさんの人に助けられながら多くの経験をさせてもらっています。インターンシップ後半はフィールドを村落部に移して課題研究を計画しています。 当研究科のカリキュラムは、さまざまな視点から保健医療や地域・社会を研究している教師陣による講義や、研究初心者の私にも手取り足取り指導してもらえる環境が整備されています。そして、それを支える大学職員の方々のバックアップも強力です。これらにより学生は各人の能力や必要性に合わせて2年間の学びの計画をデザインして実施することに集中できるのが、当研究科の魅力だと思います。海外や国内都市圏大学院と比較すると、後塵を拝する点が多尐あるのは認めますが、それとはまた違う価値が当研究科にはあるのではないでしょうか。私は、楽しく学んでいます。 Karibu sana.追記:長崎は、美味しい魚と焼酎が豊富です。

田中 準一さん 国際健康開発研究科2年

2010_52005年。当時、救急室で看護師として働いていた私は、病院からの命令により地震が起こったパキスタンで災害医療支援を経験しました。それをきっかけとして開発途上国に目が向き、保健・公衆衛生の重要性を肌で感じて、この研究科への入学を決意するに至りました。 私が考えるこの研究科の魅力は、インターンとしての実務研修が長く取られているということです。実務家を目指すものにとってはインターンとして『学びつつ働ける』ということはこの上ない贅沢な企画だと思います。現在、私はJICAを通じて日本のNGOであるTICOでインターンをしていますが、本当に様々な経験をさせて頂き、濃密な日々が送れて満足しております。また、英語が得意なものにとっても苦手なものにとっても日本語で国際保健について学べるのは、この研究科の魅力の一つだと思います。(残念ながら私は後者ですが…。)その上、1年次に集中して行われる座学では、海外からの講師も迎えられ、英語で国際保健を学べる機会もありますのでその点も大きな魅力ではないかと感じております。

小山 佳那子さん 国際健康開発研究科2年

2010_4協力隊への参加をきっかけに人々の健康に興味を抱き、MPHを取得すべく現在に至っています。 1年次は大量な知識を詰め込む日々で、実際それがどの程度自分のものとなったのか不安な想いのまま2年次のインターシップへと旅立ちました。そして現在、現場はとても刺激的です。専門家の方々に同行するだけでも、多くの学びを得、また事業が動くのを肌で感じることができます。現場で見て感じたものと、今までに詰め込んだ知識が私の頭の中でぐるぐるとミックスされて何かを生み出そうともがいている真最中です。日々、奮闘しながら過ごしていますが、世界の何処かに散らばっている同期の便りや、プロジェクトの方々に助けられながら沢山の事を毎日吸収しています。

野上 ゆき恵さん 国際健康開発研究科1年

2010_2国際健康開発研究科は、多面的な分野から実務的な人材を育成するプログラムであること、またアジア・アフリカでの現場経験の豊富な先生方がいることが受験を決めた理由です。私は看護師として病院で経験を積んだ後、保健師としてガーナ共和国での青年海外協力隊に参加しました。農村地域の保健センターの業務を手伝いながら、学校保健教育や伝統的産婆の研修に関わり政策、貧困、環境、文化等・・、様々な要因が任地の保健医療の現状に関わる事に気がつきました。1年次前期の今は、多分野の授業から、協力隊活動での疑問を解決する糸口を学んだり、自分の気が付かなかった事、知らなかった事を発見したりする毎日です。短期フィールドを含め、後期には国際保健医療政策、マネジメント等の応用分野の授業が始まり、今後の実践につながる学びが期待できます。長崎は歴史もあり、環境もよく、この恵まれた2年間を最大限に活用させてもらい、自己研鑽しながら将来の進路につなげていきたいと思います。

上村 知春さん 国際健康開発研究科1年

2010_1この分野に進もうと決意したきっかけです。私に何が出来るのか、何をしなくてはいけないのかを考えた末たどり着いたのが、長崎大学国際健康開発研究科でした。国際健康開発研究科における専門知識の習得と、その後の現場での研修というカリキュラムは国際保健の現場で携わっていくようになるために非常に有意義なものだと思います。私は文系・新卒である上現場での経験にも乏しく、入学当初は不安でいっぱいでしたが、先生方は丁寧にご指導して下さり、授業を理解することが出来ています。また、授業以外でも親身になって相談に乗ってくださり、このことで大変勇気づけられています。ここには医師・看護師・薬剤師・青年海外協力隊などのバックグラウンドを持つ学生がそろっており、彼(女)達と様々な情報、知識を共有できるのは本当に貴重なことだと思っています。このような環境の中で過ごすことが、「初心者の私でもやっていける」という自信につながっています。この2年間が、国際保健に携わっていくための貴重な第一歩になるように努力していきたいと思っています。

佐多 玲子さん 国際健康開発研究科2年

2009_6
これを読んでいる皆さん、こんにちは。私は当研究科に一期生で入学できた幸運な(?)11人の一人です。ここに入学する前は協力隊に参加した後、臨床医として日本で働いていました。海外でのMPH 取得を考えていたとき当研究科が設立され渡りに船とばかりに受験し、今に至っています。“幸運な”と書いたのは別にリップサービスではなくこの研究科の設立、運営に関わった先生方や大学職員の方々がこの研究科と集まった私たちを一人前に育てようと一生懸命に試行錯誤してくださることや、その試行錯誤のいいところも困ったところも前向きに受け止め能動的に行動する同期生のバラエティの豊かさに接することができたことを本当に幸せに思うからです。1年目で理論を詰め込み、2年目の今現在は長期インターンシップとしてスリランカでJICA のプロジェクトに参加させて頂いています。やはり海外の大学院と比較すると英語力、交渉力が弱いと感じるのでそこを補強すべく毎日頑張っているところです。

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