2019年6月10日(月)に「第2回長崎大学グローバルヘルスフォーラム(同時開催:第1回もっとよくわかるSDGs講座)」を開催しました(東京都千代田区ベルサール半蔵門)。
当日は,梅雨前線によるあいにくの天気にも関わらず,大学関係者,グローバル展開する企業及び一般の方を含む約200名に参加いただき,世界トップレベルの研究者による講演や事例紹介,企業等による展示ブースでの意見交換等が活発に行われました。
開会にあたり,河野 茂 長崎大学長から本フォーラムへの参加・講演について感謝の意が述べられ,フォーラム開催の経緯と目的について説明がありました。引き続き,来賓挨拶として,Griff JONES駐日英国大使館 科学技術部長・参事官,平野 博紀 文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室長及び鷲見 学 外務省 国際協力局 国際保健政策室長より挨拶をいただき,長崎大学,ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)及びグローバル企業等による産官学の連携に期待する旨のお言葉をいただきました。
フォーラム第1部では,長崎大学卓越大学院プログラムコーディネーターの有吉 紅也教授より長崎大学とLSHTMとのパートナーシップを中心にフォーラムの趣旨について説明があり,その後,国内外で活躍するグローバルヘルス分野の研究者等による研究,事例発表等がありました。
第2部では,大浦 佳世理 公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund) CEO 兼 専務理事及びPeter PIOT LSHTM学長の基調講演がありました。
大浦 佳世理CEOからは,「日本初のイノベーションで世界を変える」と題し,GHITのミッションについて,世界の現状と課題に触れつつご説明いただき,1.顧みられない患者のために,2.日本の技術とイノベーションで,3.グローバルヘルスに貢献する,ためには“パートナーシップとコラボレーションが必要”であるとのお話しをいただきました。また,講演の中において,GHITの製品開発案件における長崎大学との連携についてもご紹介いただきました。
Peter PIOT学長からは,「International Collaboration for Global Health」と題し,熱帯医学,国際保健,グローバルヘルスへの変遷と,世界が抱える健康課題,LSHTMの120年にわたるヘルスイノベーションへの取組について説明がありました。またPeter PIOT学長からも,長崎大学熱帯医学グローバルヘルス研究科とLSHTMによるジョイントディグリープログラムや両大学の海外研究フィールドにおける連携など,長崎大学との強力なパートナーシップについて紹介いただきました。
最後に第3部として,グローバル企業による展示,ポスター発表,意見交換会が開催され,12社,2法人の展示ブースを中心に産官学に一般の方も加わり,活発な意見交換会が実施されました。
半日にわたって開催された本フォーラムを盛況のうちに終えることができ,ご挨拶,ご講演いただいた先生方,また,会場へ足をお運びいただいた皆様に感謝致します。