2017年12月11日(月)に,長崎大学とロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)は,両校で単一の学位(ジョイントPhDディグリー)を授与する,「長崎大学-ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院 国際連携グローバルヘルス専攻(国際連携専攻)」の設置にかかる協定書の調印式を,ロンドンにて執り行いました。
長崎大学とLSHTMは,2013年に学術交流を締結し,研究者交流や共同研究,シンポジウムの開催など活発な交流を行ってきました。2014年にはLSHTMから2名の世界トップレベルの研究者を本学教授として迎え入れ,2015年にはLSHTMと連携した大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科(修士課程)を設置しました。さらに,現在,同研究科において,グローバルヘルス分野における博士人材の育成をLSHTMと協同で実施するため,国際連携専攻(博士後期課程)を設置し,2018年10月開校に向けて準備を進めているところです。
今回の調印式には,長崎大学から,河野学長をはじめ,下川理事(研究・国際担当),調学長特別補佐(感染症共同研究拠点・核兵器廃絶研究担当),北熱帯医学・グローバルヘルス研究科長,平山熱帯医学研究所長らが出席,LSHTMから,ピーター・ピオット学長,ブライアン・グリーンウッド教授,ジョン・エドモンズ教授らが出席しました。河野学長とピーター・ピオット学長により,国際連携専攻設置に関する協定書が締結され,これにより,両校によるジョイントPhDディグリープログラムの実施が可能となりました。また,本調印式には,在英国日本大使館の鶴岡駐英国特命全権大使と日本学術振興会(JSPS)ロンドン研究連絡センターの上野センター長に出席いただき,日英の学術交流においても重要な位置付けとなりました。
調印式終了後は,協定書の締結を記念し,シンポジウムが開催され,ピーター・ピオット学長,河野学長及び鶴岡英国特命全権大使の挨拶後,本学及びLSHTMの研究者による講演が行われました。本学からは,調学長特別補佐(感染症共同研究拠点・核兵器廃絶研究担当),高村原爆後障害医療研究所教授及び川上医歯薬学総合研究科教授が発表し,質疑応答や意見交換など活発に研究交流が行われました。また,シンポジウム終了後には,レセプションが開催され,100名近くの参加があり,多くのLSHTM関係者らとの交流を深めました。
本調印式及びシンポジウム開催を通して,LSHTMとの連携が更に強固となり,今後の日英の学術交流の発展に寄与することが期待されます。
調印式
シンポジウム
レセプション
レセプションの様子